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BLOG 日常と建築と私

断熱、気密あれこれ

2024.08.28
  1. 台風が九州に近づいています。

毎年9月〜10月にかけて九州は台風が多いのですが、
8月の台風はそこまで大きくならない印象でした。

今回の台風は割と勢力が大きく
これから各現場の養生に行ってきます。

さて、
タイトルにあった断熱材の件ですが

弊社は新築時
壁・天井に(株)日本アクアの

アクアフォームライト
建築物断熱用吹付硬質ウレタンフォームA種3

を標準仕様としています。

吹付厚みは
天井110mm
壁80mmという仕様です。

断熱性を表すUA値 0.55(標準)
気密性を表すC値 0.6(直近)
※性能値は他の様々な建材構成により変化します。
ここでは弊社標準仕様HEAT20 G1の場合
断熱材厚みを変える等すると
UA値0.45 HEAT20 G2になります。

現場吹付は気密性が取りやすいですね。

上記の数値が低いほうが性能が高い
という事になるのですが、

効果を最大限引き出す為には気密性能が
必要不可欠です。

気密や換気は非常に重要です。もちろん。
ですが、湿度は?

湿気は必ずと言っていいほど発生します。
湿気は気密の弱い所に移動していく習性があり、
昔で言えばそれが開口部(窓)だったり
するのですが、最近は窓の性能も上がっていて
湿度の逃げ場が無くなり、逃げ道を失った湿気は
躯体内の僅かな隙間に移動し、
内部結露を起こします。

これが、厄介。

性能が良すぎる事が場合によっては悪になる。

正しい知識なく
ただ性能を追求し、数字を追求し
訴求する数字的『見た目』はかっこいいですが
中途半端な施工能力の建設会社が
このリスクを理解せず家を建てている現実。。
(優秀な会社ももちろんあります)

性能は施工する会社の質、能力頼み

よほど高性能な機械換気で
換気計画が完璧になされていて、
湿度コントロールもバッチリで
尚且つその性能が一生続くものがあれば
解決です。

、、。

といっても、住宅における考え方は様々で
コレといった最高のシステムは
まだありません。
あったらノーベル賞。

自然の摂理に逆らい、過度な機械システムに頼る家づくり
疑問を感じます。

自然の摂理に逆らわず
あまり機械に頼らず
過度な断熱性、気密性を求めず
エアコンをゆる〜くかけながら
最低限(G1 ZEH水準クリア)ちょい上の性能を保って
家族で集まって暖かく過ごす。

機械の故障時もメンテ代が安く
簡単に機器の交換出来て、故障リスクも低い

みたいな家づくりを考えています。

食べ過ぎ飲み過ぎ
暑すぎ寒すぎ

何事も『過ぎる』と良くない事も起きます。

ちょうど良いが、丁度良い。
そう考えています。