-施工実績-
暮らしに安心とゆとりを
生み出す平屋
BASE
-
B.haus BASE003
■建物概要
竣工年月:2023年10月
延床面積:209.32㎡(63.32坪)
敷地面積:469.18㎡(141.93坪)
施工期間:4ヶ月
この建物は以前祖父母が住んでいて、空き家になった後は結婚前から別邸のように使っていたんです。建物も庭も持て余すくらい広かったので、友だちを集めてバーベキューをしたり、夏に流しそうめんをしたり、D.I.Yでピザ窯まで作ってました(笑)。ちょうど車で実家に帰省する途中に立ち寄りやすい場所なので、結婚後は大きな荷物の置き場所としても活用していましたね。ここから車で1時間以上離れた場所のアパートに住んでいて、子どもが産まれてから、いずれは新しい場所に住みたいと考えていました。
庭がある場所で子育てしたいと妻と話していて、それなら別邸として使っていた古民家があるよねと。ただ妻の勤務場所が全く違うので悩んでいたんですけど、思い切って転職活動をしたら意外とすんなり決まっちゃったみたいで(笑)。そこから一気に家づくりが加
速しました。B・SHOPは雑貨目当てでショップに立ち寄ったことがあって、工務店もしていることを思い出して相談してみたんです。そしたら早速「実際に建物を見てみましょう」とおっしゃって。築30年くらいでまだきれいだったので、構造を検査した上でリノベーションを選択しました。実は新築かリノベーションか決めかねて、最初は大手のハウスメーカーに相談したんです。そしたら、こちらの理想通りにどんどん話を進められて。B・SHOPはその逆で、家づくりに前のめりな僕たちのスピードを抑えるように、じっくり考えてくれたんです。最初は不思議でしたが、結果的にベストな進め方を納得した上で選ぶことができて有り難かったです。
以前の間取りは“いかにも昔の日本家屋”という間取りで、日当たりの良い南側にまるで旅館のように広い客間とL字型の縁側があって、居間やキッチンなどの生活空間がむしろ狭かったんですよ。やっぱりリビングを広く確保したいと希望したら、間取りを入れ替えるような設計案を考えてくださったんです。客間と縁側を繋げてゆったりとしたリビングダイニングにして、もともと居間やキッチンだった部屋を和室や寝室に変更。位置が変わっていないのは水まわりくらいで、最初は設計図からイメージするのが大変でした(笑)。ただ施工が始まってからも打ち合わせを何度も重ねて、段階ごとに家具や壁紙を選ぶことができたので、少しずつ完成後の間取りを想像できるようになりました。また全ての窓を二重にすることで適用となる先進的窓リノベ事業の補助金もご案内くださって、申請のスケジュールも含めて見通しをきちんと説明してもらえたことで、安心して進めることができました。古民家リノベーションらしい落ち着いた雰囲気を活かしつつ、妻の好きな北欧風の空間づくりを大切にしています。照明や家具はほとんどB・SHOPで新たに購入したもので、日当たり抜群の明るいリビングは吹き抜け構造に変更しました。天井を抜いてみないと梁の状態が分かりませんでしたが、結果的にすごくきれいだったのでよかったです。玄関と同じように、テレビ側の壁面には外壁材を使用。上部のパイン材の装飾や梁ともマッチしています。裏側のスペースは趣味の空間にしてもらいました。今はギターや漫画の置き場所になっていますが、これからお気に入りのデスクやチェアを置いて書斎らしい空間にしたいです。奥にはちょっとした和室スペースを設けていて、子どもが遊んだり昼寝したりするのにピッタリです。モダンな畳と壁紙はリビングと一体感があり気に入っています。
料理は私が担当しているので、キッチンは自分のテンションが上がるように大好きな北欧系で揃えました。落ち着いたグリーンのタイルとB・SHOPで購入した棚がお気に入りで、オシャレなキッチン雑貨やコーヒーメーカーを置いています。私はもともと料理があんまり好きじゃないんですけど(笑)この場所に立つのは結構好きなんです。明るいリビングを見渡せて居心地良いです。
食事の時は横のテーブルにサッとお皿を出せて、片付けも楽なので嬉しいです。空間の幅は広めに確保しているので、将来子どもが手伝ってくれる時にもスムーズに料理できると思います。階段は居間にあったものをリビング側に移設。フレームを活かしたデザインが空間に馴染んだおかげで圧迫感がありません。コロナ禍で在宅時間が増えたことがきっかけで、子どもにはいろんなおもちゃで遊ばせています。それもあって最初から収納スペースがたくさん欲しくて、ファミリークローゼットとパンリー、各部屋の収納に加えて、家の真ん中に物入れの部屋まで設けました。出し入れしやすく予想以上に快適です。
大きく間取りを変更したことで、結果的にとても快適に暮らすことができています。もとの家を建てた夫のお父さんはリノベーション後の家を見て「最初からこういう間取りにすれば良かったんだ!」と驚いていました。それと余裕のある収納力が本当に助かっていて、アパートに住んでいた頃は子どもがおもちゃを散らかすのがストレスになっていたんです。
新しい住まいは空間が広くて部屋ごとに片付ける場所も備え付けられているので、前より気持ちが楽になりました。最近は子どもが戦隊モノにハマっていて、これだけ広いからのびのびと戦いごっこが出来ますよね。親は大変ですけど…(笑)。新しい環境にもすぐに慣れて、リビングや広い庭で走り回っています。住み心地や快適性にもかなり満足しています。これまで冬の寒さがとにかくキツくて、居間にストーブを置いてなるべく出ないようにしていました。今は朝晩も全然寒くないので、断熱工事と補助金を使った二重窓の効果が抜群だと思います。窓の開け閉めは頻繁に行わないので、一枚増えたことはそこまで苦にならないですね。これで新しい住まいは完成しましたが、まだまだ使い切れていない部屋もあります。今回のリノベーションを通して“何か不都合があれば、その都度自分たちで組み換えればいい”という考え方を再認識しました。いきなり100%の完成度を目指すのではなく、家族で暮らして時間をともにしながら、家の在り方や使い方を臨機応変に自分たちで変えていきたいです。